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人畜共通感染症であるインフルエンザ

2019年10月17日

毎年冬になるとインフルエンザが流行し始めますが、人類にとって脅威となるのは季節性のものだけでなく突如として出現する新型インフルエンザもあります。
過去にも何度か猛威をふるい、季節を問わず広まり続け世界中で大きな被害をもたらしました。
近年こういった新型インフルエンザがパンデミックを引き起こし社会問題となっている背景には、インフルエンザが人畜共通感染症であることが挙げられます。

特に話題となった鳥インフルエンザをはじめとして豚インフルエンザ、馬インフルエンザなどインフルエンザは人間以外の動物においても感染が確認されているものの、そのまま人に伝染することはほとんどありません。
ただし突然変異などが原因で動物から人へと感染することがあり、そこからさらに人へ広まっていった場合に新型インフルエンザと呼ばれるようになります。

注意しなければならないのは、一口にインフルエンザといっても季節性と新型はそれぞれ全く違う種類として考えなければならない点です。
通常のウイルスであれば多くの人が免疫を持っているため、それほど問題にはなりません。
しかし新型インフルエンザは人にとってこれまでに感染した経験がなく免疫もないので、急激に広まっていく可能性が非常に高くなります。
また、どの程度の毒性があるのかが未知数である上に、治療や予防の手立ても確立されていないため重症化する恐れもあります。

現在でもたびたび鳥インフルエンザや豚インフルエンザの流行が報道されていますが、ただ単に産業が打撃を受け食卓への影響が懸念されるだけの問題ではないため注意が必要です。
人畜共通感染症に分類される以上、動物のインフルエンザが人間へ伝染して新型へと変異し、大規模な流行へと発展する危険性があるためです。
直接的に動物から人へ感染するケースは珍しいとはいえ、新型インフルエンザがどのようなタイミングで発生するのかは予測できないので常に気を配ることが大切です。

人には感染しない馬インフルエンザ?

インフルエンザが人畜共通感染症であるといっても、必ずしも全ての動物から人へと伝染するわけではありません。
特に現時点で人間が感染することはないといわれているのが馬インフルエンザです。

社会問題になった鳥インフルエンザや豚インフルエンザに比べると知名度が低く、普段から競馬に慣れ親しんでいる人でなければ耳にしたことがないという人がほとんどでしょう。
感染が確認されると競馬が開催できなくなるため関係者の間では悩みの種になっていますが、予防や検疫を徹底することで日本での発生は抑えられています。
そのため毎年感染者が出る人間のインフルエンザとは違い、馬インフルエンザが流行すること自体ほとんどないのが特徴です。

また馬から人に感染した例は存在せず、鳥や豚のように馬経由で新型インフルエンザが作られる可能性は極めて低いと考えられます。
ただし過去にあった馬インフルエンザの中には鳥由来とみられるものもあり、今後突然変異が起こらないとも限りません。
必要以上に不安視することはありませんが、できるだけ気をつけておくことが大切です。

新型インフルエンザに変化する心配がないとしても、注意すべきなのは違う種類の動物に感染することが確認されている点です。
ここ最近になって世界各地の愛犬家を悩ませている犬のインフルエンザは、元々馬の間で流行していたウイルスが原因になっています。
ほとんどの犬は免疫を持っておらず、新型インフルエンザが爆発的に広まるのと同じようにどんどん感染が拡大していく恐れがあります。
人が媒介となることもありうるので、犬を飼っている人は新型インフルエンザに気をつけるのはもちろんのこと、動物のインフルエンザに関する情報もチェックしておきましょう。